手術所見:黄色粘性の液体を含有する被膜に被われた嚢胞で気管支に連続していた。 病理所見:3p大の嚢胞。内腔には痰明ないしゲレチン様の液体が存在し、内側上皮は部分的に脱落しているが線毛円柱上皮を認め、一部に気管支軟骨と気管支腺を認めた。
【気管支嚢胞】先天性嚢胞の中で最も頻度が高い。傍気管部、気管分岐部、肺門部に発生する。外科的手術の適応である。